デジタルコンサルタントの視点

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(ビジネスアイディア)不動産業は生活のサービス提供をビジネスとすべき

新ビジネスアイディア

 

今回は、不動産業を考える。

 

まず、私の提案する新しいビジネスアイディアは、

サブスクリプション型の定額で引っ越し自由、家具家電付き、生活支援付きのサービス

である。

 

現行の不動産でも所有せずとも、賃貸サービスは古くからある。

しかし、不動産のビジネスはワンタイムである。毎月の賃料にポイントが付くといったこともしているが、さらに推し進めて、定額制で上記サービスを提供する。

例えば最低3ヶ月は同じところに住んでもらうが、それ以上は、同じ不動産会社で空いているのであれば自由に引っ越しができる。また引っ越し料金も基本的には定額に含めておいて欲しいし、引っ越しに伴う手続きサービスもワンストップで請け負って欲しい。

また、最低限の家具家電は付けておいて欲しい。あまり差別化されないモノ。エアコン、冷蔵庫などのキッチン家電、洗濯機。テレビは議論の余地があるかもしれないが、ホテルにあるような家電は備え付け。

そして、さらにはアウトソーシングで掃除などといった家政婦サービスも盛り込んで欲しい。

 

カスタマーとして考えると、いろんなところに住みたいし、引っ越しの手続きは極めて面倒だ。そもそも生活する上での様々な作業も面倒である。

住宅を提供する不動産業というのは、カスタマーの事を考えると生活するという体験価値を与える業種となるべきであると考える。

 

おそらく、そんなに頻繁に引越しをする人は少ないだろう。

一方で、人口減少も踏まえるとある程度空き家というものは存在していくことになる。

これら空き家をマネージするのは、非常に困難である。その際にある程度の在庫を確保し、上記のサービスを提供できるのは価値があるのではないか。

一方で、カスタマー視点では、生活に合わせて住む家をFitする形で変えていきたいというニーズは厳然として存在する。もちろん地域に根ざしていきたいというニーズもあるため、複雑であるが、地域をまとめてマネージするといった業態であればさらに価値が出せるのではないだろうか。地域の活性化というミッションがその企業、その組織に強くもなるであろう。それがそこに住む人にとってのシナジー効果ともなる。

 

また、家政婦的な家事・育児支援サービスというのは、不安が多い一方で、より安心してサービスが提供されるのであれば、ニーズは高いものと思う。ある種のシェアリングサービスに仕立てることもできるはずだ。

 

家電機器などについては、現状の量販店よりもある程度規模の確保された不動産に直接下ろせるという方が安定性が高い。さらには、最低限のレベルでの支援からクロスセル、アップセルというものが狙えるため、協賛(プロモーション込み)といった位置づけで家電メーカーと組むことによって実現するのもアリではないか。

 

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